いちばん面白い友人
僕は、人生のどのタイミングでも、友人の中では面白いヤツのポジションをキープして生きてきたつもりだ。
ハガキ職人でもなければ、放送作家でもお笑い芸人でもないけれど、友人を笑わせるのが好きでそのポジションを頑張って死守してきた。
高校生の頃、自分より面白い人間に出会ってしまった。ああ、俺はこいつには敵わないなと思った。
しかもこいつは賢くて、面白いポジションをキープしながら優等生だった。
それは当たり前のことで、頭は良ければ良いほど面白いに決まっている。僕では敵わないユーモアがあった。
社会人になってから再会すると、コイツは生き方も面白くなっていた。
面白くなりすぎていて、ああ、もう敵わなくていいやと思った。
というか、ちょっと引いた。(敬意を評して)